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審美歯科治療

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あなたが持つ本当の美しさを見極め、引き出す

審美とは自然や美術の持つ美しさを的確に見分けることです。歯科に当てはめて考えると、あなたの持つ本当の美しさを見極め、引き出す歯科治療が「審美歯科」となります。

あなたも1度は美しさに心を奪われた経験があるのではないでしょうか。それは人の美しさだけでなく、海辺で見た夕日かもしれません。

その海に沈みゆく美しい夕日を見て、あなたはカメラで写真を撮ります。その時、あなたは夕日だけをアップにして写真を撮りますか?恐らく、夕陽が照らされる海面、あなたがいる浜辺を含めて、情景全体を写真に収めると思います。

審美歯科に置き換えると、1本の歯にフォーカスするのではなく、お顔全体と口元の調和、口元にフォーカスしたときの歯全体のバランスが整っていることが本当の美しさなのではないでしょうか。

当院では、セラミックに置き換える対症療法的な審美歯科ではなく、あなたの持つ本来の美しさを引き出す審美歯科をご提案いたします。

「バランスと調和」が美しさの源

美しい口元を実現する土台となるのが「バランス」です。
よく見ると歯の長さが違う、左右非対称であることから、白い歯でもガタガタに見えてしまうことがあります。また、歯肉にも目を向けます。歯肉のバランスが整っており、修復する歯と調和されたとき、美しさがグッと引き出されます。そのため1本の歯だけではなく、他の歯や歯肉全体のバランスを考えて設計することが審美歯科には求められます。
この「バランスと調和」が審美歯科の土台であり、美しさの源であると言えるでしょう。

次に、患者さんごとに理想的なバランスを模索するために行う診査診断についてお伝えします。

理想的な治療を求めて、診査・診断を行う

美しさの実現にはバランスと調和が大切。ということをご理解いただけたかと思います。このバランスと調和を実現するためには、分析がとても重要になります。この分析によって、「どのような治療法で審美修復するべきか」が見えてきます。実際の症例でご説明しましょう。

現状分析で患者様の悩みを可視化する

歯肉や歯の先端のバランスが左右で違う

唇側の歯の膨らみが左右で違う

実際に口腔内写真を撮影し、線を引いてみました。いかがでしょうか。左右でバランスが合っていないことがわかります。また、豊隆(歯の膨らみ)を見ても左右が不一致でバランスが悪いことがわかります。患者さんが口元の見た目や長さに違和感を感じているとき、その違和感の正体が何かを可視化することで、理想的な審美性を実現するための設計を行うための情報を得ることができます。

診断用ワックスアップでゴールをイメージ

左右の先端を整えたゴールイメージ

左右の歯の膨らみを整えたゴールイメージ

これは元々ラミネートベニアをセットされていた患者さんです。診断用ワックスアップ(模型)を歯科技工士に作製してもらい、先程ご説明した現状分析で明らかになった問題を解決するためのゴールを描いています。このワックスアップが治療計画の元となります。

装着している被せ物を除去した状態を診断をする

ラミネートベニア除去後。歯が黄色いことがわかる

裏装材、セメント除去後。エナメル質が薄いことがわかった

被せ物(この症例だとラミネートベニア)を除去します。そうすると2つのことがわかりました。

  • 歯自体の色が黄色い
  • エナメル質が薄い

更に診断を深堀りしていくために、ゴールをイメージしたワックスアップを型取りしたシリコンコアと呼ばれるものと照合していくと、歯が削られすぎたことにより、象牙質(エナメル質の内側の歯質)まで露出していることがわかりました。

シリコンと歯の隙間を見ると削られ過ぎなのがわかる

同じ歯を反対から見るとより顕著にわかる

これらのことから、ラミネートベニアで再治療を行うと、

  • 象牙質の色が透けて、歯の黄色さが目立ってしまう
  • エナメル質が少ないため、接着強度を保つことができない

という問題が出てしまうことがわかりました。

患者さんにはこれまで撮影した写真と共にご説明を行い、ラミネートベニアでの修復は理想の審美性を達成する実現可能性が低いと判断し、セラミッククラウンに切り替えました。この診断を疎かにすると、治療した被せ物が何度も外れてしまったり、場合によっては強度が足りず、歯自体に悪影響を及ぼし、無用な治療を繰り返すことに繋がります。

「知っていればこのような選択をしなかった」を無くすために、診査診断をきちんと行うことが重要なのです。

最適なバランスと調和を取るための治療計画

患者さんごとに最適なバランスは異なります。そのために、精密な治療計画を立てることが重要です。最終的なゴールから逆算し、見た目だけでなく、歯を削る量まで詳細に設計していきます。

診断用ワックスアップでゴールを再定義

左右の先端を整えたゴールイメージ

左右の歯の膨らみを整えたゴールイメージ

改めて歯科技工士に依頼をして、診断用ワックスアップを作製します。これを必ず作る理由は、歯の切削量などを詳細に決めていくためです。

シリコンコアで形成量を確認(右側)

シリコンコアで形成量を確認(左側)

形成量の目安

当院の歯科技工士は業界トップレベルの人材です。そのため、歯の形成量(歯を削る量)をワックスアップ時に設定してくれています。そのワックスアップから型を取り、歯と照合を行うことで院内でも正確な形成量を判断しています。

仮歯でゴールの照らし合わせを行う

形成後、仮歯をセットした状態

診断用ワックスアップ

プロビジョナルレストレーション(仮歯)と診断用ワックスアップを照らし合わせてゴール設計を確認します。

仮歯を入れた状態で歯のバランスと歯肉との調和を確認

診療用ワックスアップと仮歯を重ね合わせて照合

仮歯を入れたあとは、歯全体のバランスと歯肉との調和が取れているか。診断用ワックスアップと仮歯を重ね合わせて、ゴールと実際の治療にズレがないかを確認します。

仮歯の調整と追い込み

仮歯の調整を行い、左右のバランスを追い込んだ

歯の先端のアーチが綺麗になるように意識した

プロビジョナルレストレーション(仮歯)に調整を加え、左右のバランスや先端のアーチが綺麗になるようにしました。

「審美は細部に宿る」妥協のないセラミッククラウン製作

精密な型取り

圧排糸を2本使う二重圧排で型取り

二重圧排をすることで縁の部分まで精密に型取りできている 

二重圧排(ダブルコードテクニック)と呼ばれる方法とシリコンを用いて型取りしています。この方法を行う理由は、正確な型取りを阻害する歯肉から滲み出る液や出血をコントロールしながら、縁の部分まで緊密で確実な型取りを可能とします。速やかに型取りできないと、圧排糸が歯肉退縮の原因となるため、技術力が求められます。

被せ物の厚みを確認

土台となる歯から被せ物までの厚みを確認

陶材がどれだけ盛れるかを確認

被せ物を製作を行う上で重要なのは「厚み」を確認することです。なぜ厚みを調べる必要があるのかというと、セラミックを作る際の陶材がどれだけ盛り付けられるか把握するためです。陶材が盛れる量が多いと、天然歯のような複雑な色が出やすくなります。

形成量を確認

シリコンコアと歯の距離を測ることによって、形成量(歯を削った量)を確認していきます。先ほど紹介した理想的な被せ物を作るための厚みが確保できるかどうかを目視で確認することによって、誤差を生まないように心がけています。

シェードガイドを用いて色合わせをする

グレーカードで色の誤差をなくす

シェードガイドで色を合わせる

歯科技工士が色調を合わせた写真

シェードガイドを用いて色合わせを行います。その時、グレーカードを使って写真を取るのですが、歯科技工士側が確認するモニターとの色の誤差を生まないために行なっています。これを疎かにすると、モニター上では色の誤差はなくても、実際にセットするときに色が違うという問題が起きてしまいます。

セラミッククラウンの完成

手間暇を惜しまずに、一つひとつこだわりを持って完成したセラミッククラウンが完成しました。このセラミックを実際にセットしていきます。

術前・術後の比較で明らかになる「違い」

術前の写真。作り物感が強い。

天然歯と調和が取れた口元に。

切縁のアーチが綺麗になっている。

術後5ヶ月経過時。馴染んで治療した歯がわからない。

術前術後の比較写真となります。術前は色・形・バランスの不調和によって作り物感が出てしまったのに対し、術後は天然歯との調和が取れた「自然美」を実現できています。術後5ヶ月が経過すると、更に天然歯に馴染むことによって、どの歯を治療したかがわからくなるほど、自然な口元になりました。

あなたは審美歯科に何を求めますか?

実際の症例を用いて、当院の審美歯科のこだわりをお伝えしてきました。
当院が目指す審美歯科は、セラミックに置き換える単純な治療ではなく、まるで天然歯のような美しさとバランスを獲得するために詳細な診査診断や治療計画を立案し、中長期的に美しさが持続することです。

あなたは審美歯科に何を求めますか?あなたの理想をお聞かせください。当院では診療相談やセカンドオピニオンでのご予約も承っております。お悩み事に耳を傾け、最適な審美歯科治療が行えるようサポートさせていただきます。

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