お口の問題は1つだけに絞られるケースは少なく、様々なことが複雑に絡み合って症状として現れることが多いです。そのため、1つの症状を取り除いただけで、根本的な問題は解決されないことが往々としてあります。その理由を、実際の症例の一部を抜粋してご紹介しましょう。
この患者様は「右の前歯(写真だと左側)が折れてグラグラする」という主訴で来院されました。通常、グラグラしている前歯をインプラントに変更するといった提案が多いと思います。では、どうしてこの前歯は折れてしまったのでしょうか?
奥歯と前歯に咬耗が見られる
奥歯の高さが低い
奥歯の高さが低い
犬歯の後ろも歯が接触している
噛み合わせの検査をしていると
といったように、噛み合わせの問題が原因で前歯に負担がかかりこのような問題が起こっているのではないかという原因を見つけることができました。また、これらの問題は顎関節にも負担がかかるため、顎関節の検査をしていると、下記の画像のように顎関節の骨が変形していることによって、関節に負担をかけていることもわかりました。
これらを説明したところ、患者様は「治療した歯がこのような理由で折れたとは知らなかった」とおっしゃり、結果的に治療へ進みました。歯が折れたということが主訴ではありましたが、本当はまた治療をしても同じことが起きてしまうのではないかという不安が内心あったのではないかと推察します。 当院ではこのような対症療法的な治療ではなく、根本的な問題から解決する治療を行うため、「原因にたどり着くために、全ての方に適切な検査を」というテーマで診療に臨んでいます。初診は保険診療の検査からスタートし、ご要望に応じてご紹介したような精密診査も行なっております。 当院の治療方針にご興味を持たれましたら、下記のページをご覧ください。
原因を究明するためには検査が重要であることはご理解いただけたかと思います。
ではなぜ検査が重要なのでしょうか。それは「解決すべき本当の原因」に辿りつくためです。先ほど紹介した症例のように、前歯の問題が起こった原因は、咬み合わせや顎位(顎の位置)であったことがわかりました。
もし、この問題に気づかなければ、この患者さんは前歯の問題を繰り返すことになり、治療に次ぐ治療を繰り返していた可能性があります。「原因除去療法」というと、仰々しく聞こえてしまうかもしれませんが、当院は患者さんの解決すべき本当の原因にたどり着くために日々の診療に向き合っています。
歯のことに関しては、伝えたくてもなんて伝えれば良いかわからなくて悩んでしまう人は多いのではないでしょうか。特に再治療が必要になる方の要望の裏には、「なんでこうなってしまったのか?」「本当はこうしてほしかった」という本音があるけれど、どのようにしてそれを聞いて良いかもわからず、再治療を繰り返すという悪循環になってしまうことは少なくありません。
では、どのようにして伝えられない悩みを理解するのか。それが検査であり、検査から明らかになったことを言語化してわかりやすく説明することです。他院よりも詳細な検査をすることもありますが、それを患者さんにわかりやすく伝えられる知識や理論があるからです。
なにより、正しい診断ができなければ、どれだけ技術力が高くても患者さんに価値のある治療は提供できないという根本的な理由があるからです。
歯科医院は悪いものを治すというイメージがあるため、どうしてもネガティブな印象が先行してしまいます。当院はお伝えしてきた診療コンセプトを貫くことによって、様々な歯科医院で明らかにならなかった原因にたどり着き、根本から改善することを目標としています。
当院にいらっしゃる時間が、あなたにとって本当に価値がある歯科医院になれるように、誠実で妥協のない歯科医療をお約束致します。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:30 - 13:00 | |||||||
14:30 - 18:00 |
休診日: 日・祝
〒432-8038 静岡県浜松市中央区西伊場町61-19