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全顎治療・咬合再構成

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問題を根本から解決する。それが全顎治療です。

定期検診に通っているのに歯が悪くなる。治療の繰り返しで歯が無くなっていくのが怖い。違和感があって辛いのに、問題ないと言われる。そういって、当院に相談される患者さんは毎月いらっしゃいます。患者さんの多くは何軒もの歯科医院を経験し、それでも悩みは解決されないまま辛い日々を送っていらっしゃいます。

では、どうしてそのようなことが起きてしまうのでしょうか。それは起こっている問題の原因が特定できていないからです。全顎治療は起こっている問題の原因を特定し、根本的に解決する歯科治療であり、当院の診療コンセプトを体現しています。

このページでは症例を通じて、全顎治療を知っていただくことで、患者さんの繰り返される問題を解決する糸口になればと考えています。

なぜ全顎治療が必要なのか

原因を特定して、根本から解決するのは理解できたけれど、どうして全顎治療が必要なのか?とお考えになられる方がいらっしゃるかと思います。それは大きく分けて2つあります。

本当の原因を除去するためには全部を診る必要がある

「年齢を重ねると歯が悪くなる」という言葉を聞いたことはありませんでしょうか。そうして、歯が悪くなるのは仕方がないことだと諦めている人は多くいらっしゃいます。それもそのはずです。歯が悪くなる原因が残ったまま治療が終了しているからです。
この患者さんは50代の女性の方ですが、噛めないと伝えているのに問題ないと言われて歯科医院を転々とされており、探し回って当院にいらした患者さんです。さて、この患者さんの問題はどこにあったのでしょうか?
この方の問題は度重なる治療の繰り返し(矯正治療や度重なる歯の切削)によって咬み合わせの位置が悪くなり、噛めていない状態になっていました。
スプリント(マウスピース)を入れて顎位を安定させると、一瞬で楽になった!と患者様がおっしゃいました。これは虫歯や歯周病など、起こっている歯だけに注目していたら気付けない問題です。

この方はお悩みになられながらも全顎治療を行なうと決めたことで、
  • 正しい顎の位置を獲得する
  • この方にとって一番楽な咬み合わせの実現
  • 歯列不正の改善
  • 奥歯への負担軽減と顎関節の負担軽減
  • 不良補綴物による悪影響の改善
これらを達成することができました。

冒頭にお伝えしたように、お口の問題は虫歯や歯周病だけではありません。
問題の原因を突き止めることによって、お口の悩みから開放されることができるのです。

全顎治療の最大の価値は口腔内をリセットすること

1歯だけの問題と捉えて対症療法的な治療を続けていると、どんどんと問題が複雑化していきます。更に、治療した歯科医院が別々であると、更にその先生たちの考え方が加わり、更に問題が複雑になっていきます。

この患者さんは診療コンセプトのページで紹介している患者様ですが前歯が折れたから治したいという主訴でいらっしゃっています。 でもこの患者さんは早期接触といって、噛み合わせるときに前歯が早く接触してしまう問題がありました。

早期接触が起こると、早期接触しないように脳が回避して噛もうとします。
前歯が当たらないように回避することで、奥歯で噛むようになるため、奥歯だけが極端にすり減っています。

これに気づかずに前歯の治療を行うことによって、早期接触する・避けようとして奥歯で噛むという負のサイクルになってしまいます。
更に奥歯の咬耗が強いため、咬み合わせを見てみると、本来は奥歯に向かって離れることが理想的なはずが、奥歯も上下で接触していることがわかりました。

本質的な問題は噛み合わせにあることがわかったため、結果的にスプリント治療で顎の位置を正しく設定し、矯正治療で正しい咬み合わせを実現し、最終的に主訴である前歯の治療を行いました。
このようにして問題が解決され、口腔内がリセットされることによって、今後もしメンテナンス中で問題が発生した場合は、原因をすぐに発見することができるようになるため、患者さんの身体的、経済的な負担を大幅に減らすことができます。 当院は繰り返される治療によって複雑になってしまったお口の問題を、全顎治療によって整理し、フラットな状態を取り戻すことが最大の価値であると考えています。

実際の症例で全顎治療を知る

これまで全顎治療の目的や価値をお伝えしてきました。 次は実際に行った全顎治療の症例を2つご紹介します。

1症例目 女性の全顎治療

Before

After

術前の状態

この患者様は全体を治したいというご要望でご来院されました。
原因を調べるために精密検査を行うと、以下のことが必要であるとわかりました。

  • 咬み合わせの高さを上げる
  • 顎を正しい位置に戻す
  • 歯に負担がかからないような咬み合わせにする
  • 不良補綴物(合っていない被せ物など)のやり直し
  • 歯肉のラインの不一致 など

これらの問題を解決するために治療を開始いたしました。

スプリント治療で顎の位置を正しい位置へ

このスプリントというマウスピースのような装置を用いることによって、顎を正しい位置に戻していきます。

今回は不良補綴物のやり直しですが、顎の位置を正す必要がある場合は、矯正治療の前にスプリントを用いて顎位の安定を図ってから矯正していくことが重要になります。

ゴールをイメージした診断用ワックスアップを作成

このスプリントというマウスピースのような装置を用いることによって、顎を正しい位置に戻していきます。

今回は不良補綴物のやり直しですが、顎の位置を正す必要がある場合は、矯正治療の前にスプリントを用いて顎位の安定を図ってから矯正していくことが重要になります。

デジタルを用いた診査・設計

デジタルに起こす理由は、実際の口腔内を想定して診査や設計を行えることです。この写真では、患者様のお顔とデジタルデータを組み合わせることで、口元全体のバランスや咬み合わせの状態をより具体的に確認することができます。

治療終了時の写真です。術前に明らかになった解決するべき点が解決され、機能的にも審美的にも優れた状態を取り戻すことができました。今後はメンテナンスをしながら、この状態を長く維持していくことが次の目標となります。

治療終了時

治療終了時の写真です。術前に明らかになった解決するべき点が解決され、機能的にも審美的にも優れた状態を取り戻すことができました。今後はメンテナンスをしながら、この状態を長く維持していくことが次の目標となります。

2症例目 男性の全顎治療療

Before

After

術前の状態

全体的に治療をしたいという主訴で来院された方です。どのようにしてこのような状態になってしまったのかを考え、原因から問題を解決するために診査を行いました。また、患者さんの年齢も考慮した治療計画も念頭に置きながら診査を進めました。

顎関節や咬み合わせを詳細に検査

顎関節の状態を調べることによって、顎の位置のズレを確認することができます。 それと同時に、咬み合わせの検査も行います。

正しい顎の位置にしたときに、どのような咬み合わせをしているかを診査することによって、これまでの不正な咬み合わせとの差異を明らかにし、正しい顎の位置と咬み合わせで治療計画を立案することができます。

デジタルを活用しながら診査と計画を繰り返す

デジタル上で診査を行い、仮歯の設計や再診査を繰り返しながら、理想的な状態を模索していきます。石膏模型に比べて、より柔軟に診査することができます。

先程の症例同様に実際のお顔と組み合わせることによって、より詳細な分析を可能とします。当院がこだわるテクノロジーと歯科医療を融合させた形と言えます。

治療終了時

治療終了後の写真です。術前の状態に比べると、写真からでも安定した咬み合わせが取れているように見えるのではないでしょうか。また、審美性も追求したことで口元を気にせずに過ごしていただけるのではないかと思います。

今後はメンテナンスを続けながら、この状態を守り続けていきたいと思います。

言葉にできないお悩みを明らかにする

当院が目指している「原因除去」は、患者さんご自身が実感しているにも関わらず、どのように伝えて良いかわからない。頑張って伝えているけれど、問題がないと言われてしまい、言葉にできないもどかしさを解決する方法であると考えています。

今歯科医院に通われていて、解決できない問題がありましたら、一度当院へご相談にいらしていただけたらと思います。患者さんの言葉にできないお悩みを明らかにするために、適切な検査と診断を行い、詳細なご説明を通してご理解いただけるように努めます。

セカンドオピニオンも承っておりますので、治療前提ではなくご相談からでもいらしていただけたらと思います。

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