根管治療に関して

こんにちは

毎月土曜日にお休みを頂いていて、自分の所属する勉強会に出席しています。

根管治療から歯周病、インプラント、審美歯科治療、修復処置と幅広く知識のある日本を代表する臨床家の先生方が立ち上げた勉強会です。

 

(写真は、マイクロによる根管治療の実習風景です。多くの先生が、土曜日と日曜日に診療技術の向上のために時間を費やしています。)

十年一昔といいますが、歯科の治療に関する進歩は目覚ましい点があります。

例えば、根の治療に関しては、ここ10年の変化で、マイクロ(顕微鏡)を用いた治療で、ニッケルチタンファイルという新しい根の清掃する道具、MTAという根の中を封鎖する薬が、大きな変化となっており、それによって治療の成功率の向上があります。

それに対し、日本の保険治療はどうなのかというと

(日本歯内療法学会雑誌   2011年 32 巻 1 号 1-10 )

10年前の根の治療の失敗率を表わしている報告ですが、だいたい50%が失敗に至っている報告があります。保険の治療に関しては、10年前と変わってはいないので現状も変わらないと思っています。

 

では、先ほどあげたマイクロ、ニッケルチタンファイル、MTAがどのくらいの効果があるのかというと、

 

マイクロは、歯科用の顕微鏡のことで、最大肉眼の20倍で見ることができます。

とにかく根の中が見えます!!

下の写真は両方ともマイクロ(顕微鏡)の画像ですが、肉眼ではここまで確認する事はできません。

いかに今までの治療(保険の治療)が盲目的に行っていたのかがわかりますし、成功率が50%なのも頷けます。

  ×

生活歯髄切断  ×20

(生きている神経を残すため、マイクロ(顕微鏡下)で神経を残している画像です。)

MTA

MTAで封鎖しています。

これにより神経をとる事なく治癒していきます。

従来の根の中を詰めるものは、収縮してしまうため、どうしても細菌繁殖のスペースが生じてしまうことがありましたが、

MTAは膨張することと強いアルカリ性であることで細菌繁殖を防ぐ効果もあります。

現在根の中に詰める薬として、海外において第一選択のもっとも使われている薬です。

このままでは長くなってしまいそうなので、、、、、

HPにてニッケルチタンファイルについてや、そのほか精密な根管治療に関して、今後、追加していきますね。

 

浜松市中区 松山デンタルオフィス