歯周病予防(メンテナンス)

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歯周病は生涯メンテナンスの時代へ

治療から予防へのシフトチェンジ

今までは治療がメインの時代から科学的原因論に基づいた予防歯科医療へシフトチェンジしていきています。

再治療の繰り返しにより、結果的に歯の喪失へ繋がっている現代の歯周治療から、生涯メンテナンスを行い「歯周病にならない、早い段階で改善する」 という予防を中心とした考え方に変わってきています。

歯周病は歯周病菌による口腔疾患であることから、一生歯周病のリスクを抱えたまま生活することになります。

また、歯周病菌と抵抗力の均衡は人生のイベントや加齢と共に上下をするため、適切な予防処置を行う必要があります。

均衡が崩れるタイミングがあっても、歯周病を進行させないように歯科衛生士による初期治療やメンテナンスが重要となります。

したがって、歯周病は生涯メンテナンスをし続けることで歯周病を予防し続けることが重要であると言えます。

歯周病に「完治」はありません

歯周病に「完治」はありません

繰り返しになりますが、歯周病は歯周病菌によって発生する口腔疾患です。
歯周病は「いつでも」発症のタイミングを待っていると言っても過言ではありません。

歯周病菌との共生状態を保ち続けることが歯周病にならない唯一の方法となります。

したがって、生涯メインテナンスを行うことでしか、歯周病のリスクを排除することはできません。

歯周病予防の目的

バイオフィルムを取り除く

バイオフィルムを取り除く

バイオフィルム(プラーク)の蓄積によって成熟すると抵抗力との共生が崩れ歯周病になります。

したがってバイオフィルムが成熟する前に除去することで共生状態を取り戻し、歯周病の原因を排除する、歯周病を進行させないようにすることが重要です。

ご自身のセルフケアでは残ってしまうバイオフィルムを歯科衛生士が完全に除去します。

セルフケアの質を高め、維持する

バイオフィルムを取り除く

バイオフィルム(プラーク)の蓄積によって成熟すると抵抗力との共生が崩れ歯周病になります。

したがってバイオフィルムが成熟する前に除去することで共生状態を取り戻し、歯周病の原因を排除する、歯周病を進行させないようにすることが重要です。

ご自身のセルフケアでは残ってしまうバイオフィルムを歯科衛生士が完全に除去します。

歯周病予防で行うこと

歯周病の検査

  • 歯周ポケット測定
  • 動揺度検査
  • 口腔内写真
  • PCR検査
  • レントゲン撮影

歯周治療の流れを見る

噛み合わせの検査

  • 咬合性外傷の有無

※咬合性外傷は噛み合わせによって歯周組織に影響を及ぼす外傷のことです。

生活習慣指導

  • 生活習慣によるリスクファクターの聞き取り、改善指導

※リスクファクターの聞き取りでは、全身の健康習慣(運動・飲酒・喫煙など)とお口の健康習慣(歯磨き回数や補助用具の使用の有無など)をお聞きします。

ブラッシング指導

プラークコントロールレコードの記録やブラッシング指導を行います。
※プラークコントロールレコードは、プラークの付着部位を記録することです。

SC/PMTC

スケーリングやPMTCを行い、バイオフィルムの取り残しがないよう、徹底したプロフェッショナルクリーニングを行います。

当院の歯周病予防における方針

患者様個々に適した予防プラン

患者様個々に適した予防プラン

バイオフィルムの病原性を考慮して、患者様に適したブラッシングを指導します。

また、プロフェッショナルクリーニングを通して適切な処置を行い、歯周病菌と抵抗力の共生を保てるようにサポートしていきます。

患者様個々によってメンテナンスの間隔を決める

患者様個々によってメンテナンスの間隔を決める

メンテナンスの間隔の一つの指標は、「バイオフィルムの病原性が高くなる前」です。

画一的なメンテナンス間隔ではなく、患者様の口腔状態やセルフケアの質を見極め、適切な間隔をご提案致します。

最も大切なのは歯周病を進行させないことです。その目的を見誤ることがないように管理をしていきます。

歯周病の予防をお考えになられたら

歯周病の予防をお考えになられている方は、まずは検査から行うことをおすすめします。

口腔内の状況をご自身で把握、理解することが歯周病予防には重要なポイントになります。

当院では検査を通して患者様個々に適した予防プランを作成し、歯周病から歯を守ります。

また、検査によって歯周病が発覚しても適切な治療、治療後の予防プランまで徹底したサポートを行います。

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