審美歯科治療とは?

審美歯科治療とはどのような治療ですか?

審美歯科治療という名称が正しいかどうか?

残念ながら、保険の被せ物は多くの制約の中で行います、(診査診断の限界、指定された型取り材料、指定された作製材料、流れ作業で作製される作製環境)とても長期にお口の中で安定できる仕上がりの精度は求められません。

現在は、デジタル化が進み従来の職人さんによる手作業から、デジタルによる型取り、パソコン上に置いて設計、セラミックブロックからの削り出しによって作製されるものがほとんどとなってきました。

それにより、セラミック特有の欠けやすいという問題が少なくなってきています。

審美歯科が適している人はどのような人ですか?

なんどもやり直しによってご自身の歯が悪くなるのが嫌な方、治療した場所がわからないようにしたい方、噛み合わせをしっかり考えられた被せ物をしたい方。

どのようなシチュエーションで審美歯科は有効ですか?

  • 保険の治療で何回もやり直している。
  • 毎回しみてしょうがない
  • 治療したが、形あるいは色があまり好きではない
  • 前歯が作り物の感じがする
  • 噛み合わせがおかしくなってきた気がする
  • 上手く噛めない
  • 笑った時に金属が気になる
  • 金属アレルギーだと言われている

審美歯科メニューを教えてください。

セラミックインレー

2ケイ酸リチウムのブロックを削り出して作製するものが現在の主流です。歯の一部分を埋める形をインレーといいます。

メリット

ガラスのような材質のため、プラークがつきにくく長期に安定します。また、色調の再現もよくかつ、着色もつきにくいので、変色しづらいです。

デメリット

ガラスのような材質であることから、噛み合わせをしっかりメインテナンスにて確認していかないと、欠けてしまう可能性があります。

セラミッククラウン

2ケイ酸リチウムとジルコニアの二つの種類のブロックがあり、選択できます。歯の全周を削除し、被せていく被せ物になります。

2ケイ酸リチウムセラミッククラウン

ガラス系の材質により、透明性が高く主に前歯に自然観を出すために選択します。ただ材質として欠けやすい特徴があり、装着後も定期的にメンテナンスしていく必要があります。

ジルコニアセラミッククラウン

ジルコニアによる被せ物で、耐久性が高い反面、透明性が低いのが特徴です。
現在若干の耐久性をさげ、透明度を上げたものもあります。
基本的に強く噛み合わせる奥歯の被せ物で選択していきます。

セラミックブリッジ

耐久性が求められるため、現在は、ジルコニアにて作成することが主流です。
それにより、高い耐久性、耐摩耗性を確保します。

メタルボンドクラウン

金属にセラミックを焼き付けて作製します。
従来のポーセレンクラウンの一つです。
部分床義歯において、金属床との相性がよく、入れ歯に接する部分はこのクラウンを選択します。

ラミネートベニア

ラミネートベニアはどの様な治療か?あと、メリットデメリットをおねがいいたします。

齲蝕管理における最小の介入をめざす、MI(minimal intervention)という概念に基づく治療の一つです。
近年歯への接着技術の向上により、従来では維持を得るために大幅な歯の削除が必要であったものが、少しの削除で部分的にセラミックを接着させて治すことが可能になりました。

審美歯科がより良い治療になるために重要なことを教えてください。

ただ削って、いい技工士さんに作ってもらえれば良い治療結果になるという単純なものではありません。

型取りするために、衛生士による歯肉のコントロールができていなければいけませんし、その歯が本当に治療が必要かあるいは、治療後長期に安定するのか、診査診断を行ったのち治療を行う必要があります。

また前歯を審美的により良い結果を出すには、ここの歯のバランスだけでなく、機能的にも考慮して設計していく必要があります。

強み

色調に関するこだわり

天然の歯の色調は、色のついた象牙質と比較的透明度の高いエナメル質で構成され、よく見ると、複雑な色調をしています。

ハイスペックな一眼レフによる色調の撮影とシェードガイドという色調を測るガイドを用いて隣在歯の色調を再現していきます。

天然歯と遜色ないしあがり

一見すると治療したように見えない被せ物を作成するには、色調の再現だけでなく形態の調和を獲得していかなければいけません。

一見平らな歯でも、よくよくみてもらうと、微妙な凹凸があり、色調だけでなく自然な形態の連続性をつくることが、自然な歯を再現するコツになり、技工士との連携によって、再現していきます。

当然清掃性も加味された、補綴物でないといけないため、衛生士とも連携し、審美的にかつ清掃性も加味された補綴物を作成していきます。