歯周病は再発を繰り返す疾患です。歯周病治療を行って、一時的に歯周病は改善されたものの再発を繰り返してしまい、結果的に抜歯になるケースは少なくありません。
また、歯周病は1本だけではなく、複数の歯が抜歯予備軍になるため、次々と抜歯になることもあります。繰り返す歯周病に終止符を打つことを目標にしている当院の歯周病治療についてお伝えしていきます。
歯周病を繰り返す原因は様々ですが、代表的な2つに絞ってお話しします。 その2つとは「歯周病発症の原因である歯周病菌のコントロール不足」、「歯周病の根本的な原因が治療で取り除かれていない」という問題です。それぞれについて簡潔に解説します。
これらの問題は意外と見落とされていて、検査をすると明らかになることがあります。この根本的な原因が取り除かれていないと、どのような治療を行っても問題が発生することに繋がります。
歯周病で悩まない人生を送るために当院の歯周病治療について解説いたします。
これらの検査によって、歯周病の原因が明らかになります。また、歯周病の進行度合いも知ることができます。
これらを歯科衛生士と二人三脚で進めることが重要です。
定期的に再検査を行うことで、歯周病がどれだけ改善したかを確認することができます。
その結果によって、次に進む治療のステップが異なります。
結果として多くあるのが、改善せずに深い歯周ポケットが残ったままになることです。その場合は、器具の到達しない部分に歯周病の原因があると考えられるため、歯周外科治療に進んでいきます。
検査を行った結果、歯周組織再生療法の適応であると判断した場合に行います。
条件は歯の状態や部位によって異なりますが、残念ながら全ての状態に適応するわけではありません。ただ、適応できる症例に関しては第一選択肢として歯周組織再生療法を行います。
「知らなかった、初めて聞いた」と仰られる方は思いの外多いです。 当院は患者様への説明に時間を取り、質疑応答を含めじっくりお話をさせていただきます。 患者様がご自身の状態や治療に理解をしていただき、納得して治療を進めるためには重要なことであると考えています。患者様に向き合い、一緒に治療を進めていける信頼関係を築いていきます。
以前は歯周病を歯肉炎・軽度歯周炎・中等度歯周炎・重度歯周炎という分類でした。 現在の歯周病では、2018年から新しい分類で表記されるようになりました。詳細は以下のリンクをご覧ください。
日本臨床歯周病学会としての新分類への対応術前
術後
患者さんはとても明るい方で、毎日一生懸命ブラッシングをしているのに、歯茎が腫れてきたのと出血があることで少し不安になってきたとのことで来院されました。
患者さんのお悩みを考えてみると、
毎日頑張って歯磨きしているのになんで歯茎が腫れたのか?
どうしたらこの腫れは治まるのか?
この2つがポイントも同時に理解できると満足いただけると考えながら、まずは初期治療を行いました。
初期治療は歯石除去したり、患者さんに最適な歯ブラシの選定、ブラッシング方法、デンタルフロスの使い方をお伝えしながら、お口の状態を整えていく役割があります。初期治療段階ですぐに成果が出て、歯茎の腫れが改善しました。
出産中はメンテナンスを一度中断しましたが、出産後に落ち着いたら継続して来院していただけましたので、正常な口腔環境をすぐに取り戻すことができました。
お子さまもお生まれになられたのをきっかけに、更にお口を大切にしていただけたらと思っています。
術前
術後
歯科への恐怖感が強い患者さんでしたので、まずはカウンセリングを十分に行いました。また、ブラッシングを中心に行うことで、ご本人のモチベーション向上と同時に歯科への恐怖感を取り除くことを努力致しました。
患者さんが徐々に慣れてきたところで、歯茎の上と歯茎の下の歯石をプロフェッショナルクリーニングで取り除き、歯肉炎症の軽減を図りました。
本格治療前の初期治療を患者さんの立場になって進めることによって、少しずつではありますが、信頼関係が結ばれて、最終的にはインプラント治療まで行うことができました。
音が嫌だ、痛みも嫌だというほど歯科に対する恐怖心がありましたが、治療を最後まで頑張ってくださった患者様です。なんと、喫煙者だったのですが、禁煙にも成功しました。素晴らしいです。
術前
術後
前歯の形が気になるという理由で来院された患者様です。
まずは保険診療で検査を受けていただき、現状の歯周病の問題点について詳しくお伝えさせていただき、患者さんご自身にも現状をきちんと把握していただきました。
スケーリングを行っていくと、歯肉に大きな変化が生まれました。患者さんはその体験をきっかけに、モチベーションが上がり、清掃が難しい歯列でありましたが、ブラッシング・歯間ブラシ・洗口液などの使い方を相談しながら、治療を進めていきました。
初期治療終了時には、唾液の性状が変化して、ネバネバする感覚が減ってきて更に口腔リテラシーが向上しました。歯列改善の希望はされませんでしたが、現在も口腔内のリスクを把握され、8年経過しておりますが、現在も順調に良好な状態を維持できています。
歯周外科治療を行わなくても、初期治療だけで歯周病は改善できるということを証明できた症例です。すべての重度歯周炎に対して初期治療だけで改善するわけではありませんが、初期治療を通して改善されているという実感が得られることは、患者さんにとって重要であることが身にしみてわかりました。
このような問題が発生していたら、当院のセカンドオピニオンをご活用ください。
第三者の目線から公平に症例を見て、新たな問題や解決策の発見をお手伝いさせていただきます。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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