このページをご覧になられた方は、骨がないからインプラントができないと言われてしまったか、もしくはインプラントと同時に骨造成を行う必要があり、どの歯科医院で骨造成を行うか悩んでいる方なのではないかと思います。
例えばこの写真の方も骨が著しく少なくなっており、歯肉がくぼんでいることがわかります。このような症例はインプラントを断られてしまう可能性があります。
このような症例に対して骨造成を行うことによって、インプラントが埋入できるようになります。
最初に伝えたいことは、骨がないからと言われたからと言って、インプラントを諦めないでほしいということです。このページでは実際の症例を通じて、当院が行う骨造成についてお伝えしていこうと思います。
骨造成の目的は大きく分けて2つあります。
インプラントは骨と結合して安定するため、骨が足りなければ骨を増やさなければなりません。それと同時に、元の状態(形態)に戻すために組織の再建を目指していくことが必要になります。実際の症例で骨造成と組織の再建を行うとどうなるのかを見ていきましょう。
まず、以下の写真をご覧ください。写真は冒頭に出てきた写真と同じ方のものです
術前の写真を見ると、インプラントを入れるだけの骨がないことがわかると思います。術後の写真を見ると骨の厚みが増していることが顕著にわかります。GBR法によって骨が増えたことにより、確実なインプラント埋入が可能となりました。
術前の状態
骨造成後の状態
術前写真を並べてみると、明らかにくぼんでいることがわかり、CTを見ても骨がないことがよくわかります。このままではインプラントを入れることは難しい状態です。 そこで骨造成が必要になります。今回は「GBR法」と呼ばれる方法で骨造成を行いました。
術前の状態
骨造成後の状態
段差がなく、連続性のある歯肉の状態になっています。これは骨が増えたことによって得られた成果となります。
CTでみると、ぽっかり骨がなくなっていたところに、しっかりと骨ができていることがわかると思います。ここまで骨が回復することができれば、確実にインプラント治療を行うことができます
インプラント埋入前のCT
インプラント埋入後のCT
骨造成後、無事にインプラントが埋入できたレントゲンとCTです。 インプラントが骨にしっかりと埋まっていることがわかります。インプラントが埋入できないほどの状態でも、骨造成を行うことでインプラントが可能になります。
術前のCT
骨造成後のCT
こちらも弧を描くように大幅に骨が失われておりましたが、GBRによって大きく失われていた骨を回復させることができました。天然歯の部分と同様の骨を回復させることができたことで、確実なインプラント埋入や審美的な問題解決にも繋がります。
上顎の歯がない部分が大きくくぼんでおり、弧を描くように骨が失われています。 CT画像やレントゲン画像の赤線を見ていただくとよくわかります。明らかに骨が足りないため、サイナスリフトを用いて骨造成を行いました。
術前のCT
骨造成後のCT
サイナスリフト前後のCT画像です。赤丸をつけている部分の骨が増えていることがよく分かると思います。
術前のCT
骨造成後のCT
レントゲンで見ても、弧を描くように失われた骨が増えて平坦になっていることがわかります。更に口腔内写真も見てみましょう。
術前
骨造成後
足りていなかった骨の部分に幅と厚みが出ていることがわかります。これにより、確実なインプラント埋入が可能となります。
最後はCTで見ると明らかに骨が増えている症例をご紹介します。
術前のCT
骨造成後のCT
こちらは全体的に骨が失われてしまい、このままではインプラント埋入が難しい状態でした。そこでサイナスリフトを行い大幅な骨造成に成功しました。明らかに骨の高さが出ていることがわかります。これにより、確実なインプラント埋入が可能となりました。
骨がなくてインプラントができないと言われた方、骨造成をしようと考えている方は、セカンドオピニオンを活用しましょう。インプラントは自由診療で高額な治療であるため、納得して治療を進めることが重要です。セカンドオピニオンによって新たな治療方法や診断結果を得られることもありますし、何より提案されていることの評価ができます。
当院ではセカンドオピニオンを承っておりますので、お気兼ねなくお問い合わせください。
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