虫歯治療

撤収作業を終えた最終日、虫歯の治療をしたのに再発を繰り返してしまい、詰め物がやがて被せ物へ。最後には抜歯になってしまうのではないか？と不安になられている方は少なくありません。
以前から、治療の繰り返しによる負のサイクルを断ち切る必要性が唱えられています。当院ではこの負のサイクルを断ち切るために重要なのは「虫歯を繰り返す原因を特定し、根本から治療すること」と考えました。
このページでは、当院が行う虫歯の原因から改善する治療について、お伝えいたします。

虫歯には４大要素があり、それが合わさることによって虫歯になります。４大要素は以下のとおりです。

虫歯の4大要素とは？

虫歯菌

プラーク（歯垢）の中に虫歯菌は棲み着いています。この虫歯菌は常在菌で、普段は悪さをせずにお口の中にいます。

食べ物

お口の中に残存する食べかすに含まれている糖分が虫歯菌の栄養分となり、普段は悪さをしない細菌が悪さをして酸を出します。

歯質

虫歯になりやすい人、虫歯になりにくい人が存在します。虫歯になりやすい方は要因を知り、対策をすることが重要です。

時間

食事が終わり時間が経過すると虫歯菌が活発な活動を開始し、酸を生成します。そのため、食後の歯磨きは虫歯菌の活動を抑制するためにとても大切なのです。

虫歯をどのように治療するか？と考えることはもちろん大切なのですが、どうして虫歯になったのか？を考えなければ、原因が残存することになり、虫歯を繰り返してしまいます。 そのような「木を見て森を見ず」な虫歯治療にならないために、虫歯の原因を突き止める”カリオグラム”を当院では治療前と治療後の2回行っています。

カリオグラムについて

カリオグラムは虫歯の原因を突き止めるとともに、「何をどのようにするべきか？」を知ることができます。お口の中の状態をグラフにすることで、虫歯になりやすいかどうかの評価を明確にして、患者さん個々人に最適な虫歯治療・予防プランを立てることができます。

カリオグラムで知れること

虫歯のリスクを理解する診査・診断

先ほどご説明した「カリオグラム」と同時に、歯周検査やレントゲン写真、口腔内写真撮影などの検査を行います。まずは口腔内の状態を詳しく調べることから始めます。治療に入る前にコンサルテーションを行い、患者さんご自身にお口の状態を十分に理解していただきます。

徹底した初期治療

歯科衛生士による初期治療はとても重要です。初期治療では以下のことを行います。
初期治療について詳しくは初診の流れをお読み下さい。

プラークや歯石の除去

細菌に侵されない口腔環境を作ります。
また、歯肉の炎症を抑え、適切な修復治療を行う土台を作ることにも繋がります。

ブラッシング指導、セルフケアチェック、
生活習慣指導

ご自宅で適切なセルフケアを行えるように、ブラッシング指導やセルフケアのチェックをします。虫歯になりにくい状態を作るための土台となります。また、その土台を維持するために生活習慣指導を行います。飲食の回数の見直しや、患者さん個々のライフスタイルに合わせたセルフケアの方法、セルフケアチェック後の注意点などをお伝えします。

健全な歯質の保存、
歯髄の保存

当院ではMI治療と呼ばれる最小限で最大限の効果を出すためのコンセプトを採用しています。そのために以下のポイントを重要視しています。

ラバーダム防湿

当院ではMI治療と呼ばれる、最小限で最大限の効果を出すためのコンセプトを採用しています。そのために以下のポイントを重要視しています。

拡大鏡・マイクロスコープ

拡大視野で治療をすることで、残存歯質を最大限残すことができます。MI治療においてはマストな診療アイテムです。

高い次元での接着治療

接着阻害因子の除去、歯肉炎症のコントロール、IDSと呼ばれるコーティングによって、象牙質・歯質の汚染防止・接着強度を高めます。初期治療をきちんと行った上で、低侵襲な治療を行うことで、最適な虫歯の修復・再発防止の土台づくりという重要な2つの目的を達成することができます。治療後のメンテナンスを継続的に行うことで虫歯になりにくい口腔内を強化していきます。

患者概要

治療解説

術前

術中

術後

患者概要

治療解説

術前

術中

術後

当院の虫歯治療は原因を断ち切り、最小限の治療介入で最大限の効果を得ることを目標としています。そのため、来院してすぐに削って詰める治療はいたしません。原因を知り、再発しないメンテナンスまでを虫歯治療として行っております。きちんと治したい、再発させたくないと思われたら、当院での治療をご検討ください。